目次
日本屈指の研究機関による中長期ビジョン(シナリオと技術展望)と有識者7名によるトランジションに向けた提言
示唆に富む本書から険しい道筋がみえてくる
地球環境産業技術研究機構理事長 山地憲治氏、推薦!
目次より
はじめに
第1部 エネルギー中長期ビジョン~カーボンニュートラルに向けたシナリオと技術展望
1. エネルギー中長期ビジョン概要
1.1 検討の背景・目標
1.2 検討の流れ
2. カーボンニュートラル実現に向けたエネルギーモデルを用いたシナリオ分析
2.1 シナリオ分析の趣旨
2.2 エネルギーモデル TIMES-Japan
2.3 シナリオの設定
2.4 TIMES-Japanを用いた検討
2.5 まとめと今後の課題
3. 2050年に向けたエネルギー技術展望
3.1 再生可能エネルギー
3.2 原子力
3.3 化石エネルギーとカーボンリサイクル
3.4 水素エネルギー
3.5 電力システム
3.6 産業・運輸・民生における技術展望
4. 中長期ビジョンのあとがきにかえて
参考文献
脚注
第2部 トランジションへの提言
1. 次世代電力システム
カーボンニュートラル(CN)に向けた次世代電力システムの構築
東京大学名誉教授 横山明彦
1.1 電力システムを取り巻く環境の変化
1.2 制度面の変化
1.3 2030年以降の基幹電力システムの課題と対応
1.4 需要地系統での対応
1.5 基幹系統での対応
1.6 おわりに
2. 水素戦略
我が国の水素社会へのトランジション戦略はいかにあるべきか
エネルギー総合工学研究所アドバイザリー・フェロー 坂田 興
2.1 はじめに
2.2 水素大量導入の経済合理性の確認
2.3 複数の未来と複数の戦略
2.4 社会システム分析による課題の抽出
2.5 温故知新、成功例を活かす
2.6 おわりに
参考文献
3. CCUSおよび火力発電戦略
火力発電の脱炭素化に向けたトランジション
エネルギー総合工学研究所アドバイザリー・フェロー 小野﨑正樹
3.1 はじめに
3.2 日本のエネルギー安全保障
3.3 日本の再エネ導入における課題
3.4 海外の再エネのポテンシャル
3.5 海外からの再エネの輸送
3.6 火力発電の脱炭素化に向けたトランジション
3.7 世界の火力発電設備の推移
3.8 再エネによる脱炭素を実現する国際エネルギー供給システム
3.9 脱炭素に向けたエネルギーミックスの変化
3.10 まとめ
参考文献
4. 原子力開発利用
原子力発電所:国内新設の円滑化
長岡技術科学大学大学院工学研究科教授 山形浩史
4.1 はじめに
4.2 日本の原子力発電の状況:新設の必要性が早まる
4.3 国民理解の向上から住民・国民意識の把握へ
4.4 安全性の向上:避難不要な原子力発電所を目指す
4.5 規制リスクの低減:地盤とプラント審査の分離、産学規のコミュニケーション
4.6 経済性の向上:日本標準設計、既存インフラの活用 78
4.7 現実的な問題
4.8 まとめ
参考文献
5. エネルギーシステム・CN産業
エネルギートランジションのグランドデザインの必要性
東京財団政策研究所主席研究員 平沼 光
5.1 はじめに
5.2 企業、自治体の高い再エネニーズ
5.3 再エネの普及に欠かせない地域の主体的な関与
5.4 地域主体の再エネ事業体として注目されるシュタットベルケ(Stadtwerke)
5.5 荒廃農地を活用した地域主体の営農型太陽光発電の取り組み
5.6 地域活性化と地域イノベーションを促す営農型太陽光発電
5.7 地域主体の再エネによる分散型エネルギーシステムの構築
5.8 カーボンニュートラルに向けた産業
参考文献
6. 国民理解
日本のエネルギー史 その特殊性を考える~国民理解に向けて
ユニバーサルエネルギー研究所代表取締役 金田武司
6.1 はじめに
6.2 欧州の気候変動対策
6.3 風況の変化
6.4 ロシアの反応
6.5 石油の時代
6.6 歴史は繰り返す
6.7 中東情勢をみる
6.8 災い転じて福となす
6.9 歴史から何を読み取るか
6.10 国民理解とは何か
参考文献
7. 金融
日本のエネルギートランジションに向けた取り組み~MUFGトランジション白書
三菱UFJ銀行ソリューション本部サステナブルビジネス部長 西山大輔
参考文献
おわりに