【特集2】「可能性のタマゴ」がコンセプト 次世代エネ技術を面白く体験
電力館&ガスパビリオン〈館長インタビュー〉(電力館編)

伊藤 来場者の評判はいかがですか。
岡田 おかげさまで大盛況です。体験型の展示にしたのですが、皆さんから面白かった、楽しかったというお声をいただけています。同時に、運営の課題も見えてきました。人数が多くなりすぎると体験の数が減ってしまいますが、多くの人に見ていただきたい気持ちもあり、そのバランスをどうとるかが課題です。
伊藤 運営も同時同量が大事ですね。今回はタマゴがメインに出てきますね。
岡田 万博に出展するからには、ただ「楽しかった」だけではなく、お客さまに訴求したいテーマを見据えて企画しました。カーボンニュートラルが浸透しつつありますが、電力館ではその先の未来を見せたい。その結果、「可能性のタマゴ」という形が出てきました。エネルギーの可能性について、面白いと思う技術を中心にたくさんリストアップして、どういう体験にしようかとみんなで議論しました。
伊藤 私も発信をする中で、電力業界を志す若い方が減っているとよく聞きます。将来の可能性が見えたり、子どもたちに興味を持ってもらうことは大事ですね。今回の万博を機に、電気事業連合会や業界として取り組みたいことはありますか。
岡田 企業パビリオンではないので、ビジネスカラーは全面に出ていません。電事連としては、水素や核融合といった次世代の技術を世の中に訴えていきたいです。次の時代のエネルギーも見据えて取り組んでいることを知っていただきたいと思います。