【特集1まとめ】10兆円の無駄遣い 検証なき価格補助延長の愚策
2023年12月2日
本来なら今年9月末で終了するはずだったエネルギー価格補助。
10月にまとまった政府の総合経済対策で何の検証もなく延長された。
燃料油高騰の激変緩和対策として昨年1月に実施されて以降、
今年からは電気・ガスが加わり、総額10兆円規模の国費を投入。
小売価格は下落したものの、その費用対効果には疑問符が付く。
足元では原油、ガス、石炭などの価格相場が落ち着きを見せる中、
事実上の円安対策と化した価格補助の出口戦略は全く見えてこない。
関係者からは「壮大な無駄使い」との声も聞こえている。
【アウトライン】現実を無視した補助延長の暴挙 効果感じず業界も国民も冷ややか
【インタビュー】税から形を変えた生活支援 行政デジタル化の遅れが背景に
【レポート】給付基盤なき一律補助が問題の本質 困窮世帯への集中支援を