【特集1】大手電力「社債不調」の周辺事情 資金調達悪化を招く制度の歪み

2022年10月2日

発行規模に加え、金融市場関係者が電力債に注目する理由がもう一つある。それは、将来の成長に向けた投資資金の確保と財務基盤強化の両立を目的とした劣後債の発行が増えていることだ。9月には東北電力が、3000億円を上限とするハイブリッド社債(一般担保無・劣後特約付社債)を発行。これは、九州(20年10月)、中国(21年12月)、関西(22年3月)に続く4例目となる。 劣後債で信用力低下を回避
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