【マーケット情報/11月4日】原油混迷、方向感を欠く値動き

2022年11月7日

【アーガスメディア=週刊原油概況】

先週の原油価格は、米国原油を代表するWTI先物と、北海原油の指標となるブレント先物の価格が上昇。一方で、中東原油ドバイ現物は下落。経済見通しを背景に、強材料と弱材料が混在し、方向感を欠く値動きとなった。

米国の10月における非農業部門の雇用者数は、市場の想定を上回って増加。ただ、増加幅は2020年12月以来の最低を記録した。また、前月から失業率も上昇している。米連邦準備理事会による金利引き上げの影響とみられており、今後は引き上げのペースが落ちると予測される。これにより、経済の冷え込みに歯止めがかかり、石油需要が回復するとの見方が台頭した。

また、米国では製油所の稼働率が上昇。週間原油在庫の減少につながった。さらに、OPECプラスは2025年の石油需要予測に上方修正を加えた。

一方、中国一部地域における新型コロナウイルスの感染再拡大とロックダウンは、価格に対する下方圧力として働いている。経済減速や移動制限にともなう石油消費の減少が懸念されている。米ゴールドマンサックスは、中国経済の完全開放は来年夏になるとの見通しを公表した。

また、ノルウェー、ヨハン・スベルドラップ油田の出荷は、12月、過去最高となる見込みだ。加えて、米国は戦略備蓄(SPR)1億8,000万バレルの放出を完了。米バイデン大統領は、今後も必要に応じてSPRを放出するとしている。

【11月4日現在の原油相場(原油価格($/bl))】

WTI先物(NYMEX)=92.61ドル(前週比4.71ドル高)、ブレント先物(ICE)=98.57ドル(前週比2.80ドル高)、オマーン先物(DME)=92.24ドル(前週比0.01ドル安)、ドバイ現物(Argus)=92.28ドル(前週比0.40ドル安)