【特集2】冬期の節電プログラムを開催 独自の特典など創意工夫

2024年2月3日

【東急パワーサプライ】

東急パワーサプライは昨年12月1日~3月31日の4カ月間、「冬の節電プログラム2023」を実施している。同プログラムは、需要家にメールやLINEを通じて節電を要請し達成した場合、ポイントを付与するもので、22年冬期、23年夏期に続いて3回目の開催となる。

22年冬期の1回目は、国内の電力需給ひっ迫などを背景に国が節電要請を行った時期と重なる。節電対策を促進するため、経済産業省と東京都は冬季の節電達成特典に対する補助金事業を行った。このため、同社の節電プログラムでもウェブサイトからエントリーすると、2000円分のポイントが給付された。これが多くの需要家の参加につながったという。

23年度は経産省の補助金事業が終了。このタイミングで節電プログラムを終える事業者もあったが、同社は続ける決断をした。カスタマーリレーショングループの千葉悠子チーフは「継続するか、さまざまな角度から議論があったが、節電プログラムによって需要家の行動に関し多くの知見を得ることを重視した」と背景を語る。

ウェブサイトから簡単に参加できる


朝と夕方に節電要請 効果次第でポイント獲得

需要家にはウェブサイトからプログラム参加のエントリーを行うと、節電要請が実施日時の前日夕方と当日朝にメールなどを通じて送られてくる。節電時間には「スーパー節電タイム」と「節電タイム」の2種類があり、スーパー節電タイムは獲得ポイントが10倍。参加者は要請時間に節電すると、経産省のERAB(エネルギー・リソース・アグリゲーション・ ビジネス)ガイドラインの「High 4of5」(DR実施日の直近5日間のうち、DR実施時間帯の平均需要量の多い4日間)のベースラインに基づき、節電効果があると判断されると、ポイントが付与される。この獲得ポイントに応じて、QUOカードPayを最大2000円分もらえる。さらに東京都の需要家は期間中に5日間以上の節電達成で2000円分、合計で最大4000円分を受け取ることができる。

同社ではグループの東急ストアと共同で、日々の買い物でポイントを獲得できるキャンペーンも用意した。1月9日から3月31日の間、節電時間中に同店舗で買い物すると、「TOKYU POINT」がたまる「まる得ポイント+eco(プラスエコ)」を実施している。同西田実佳氏は「外出することで家庭の節電につながる。またポイントを付与することで行動変容を促進できると考えている。当社と需要家の双方にメリットがある」と話す。

節電プログラムで得た知見はさまざまな角度から検証し今後の事業運営に活用していく方針だ。「23年夏期は17万3264kW時の節電効果があった。今後は、需給調整市場などに生かせるかどうかなどを検証する」(西田氏)

東急パワーサプライは「新しい生活体験を、エネルギーとともに。」というスローガンの下、エネルギーと暮らしの関係を考えた新たなサービスを今後も展開する。