【特集2】スマートリモコンで電力使用を最適化 家庭用エネマネで脱炭素社会目指す

2024年2月3日

【Nature】

自然との共生をテクノロジーでドライブする―。Natureが掲げる企業理念だ。スマホで家の外からエアコンなど電気機器の操作ができる「ネイチャーリモ」やスマホHEMS「ネイチャーリモE」の開発・販売を行う。これらを利用し、電力の需要をコントロールする機器制御型のDRにも対応ができるようになっている。2022年の夏には関西電力にDR支援サービスを行った。関電への支援サービスは、昨年からの冬のDRプロジェクトでも採用されている。

ネイチャーリモの使い方は簡単だ。家電のリモコンのボタンをネイチャーリモに向けて押すだけでいい。するとネイチャーリモがリモコンの代わりに赤外線で家電を操作する。赤外線方式の家電ならば、メーカーや型番・年式などに関係なく使用できる。

ネイチャーリモEは設置工事が不要

帰宅前に、エアコンを猛暑の時は冷房、厳寒期は暖房のスイッチを入れる―。家庭でのより快適な生活をもたらすものだ。


進化したネイチャーリモE 電気利用を最大限効率化

ネイチャーリモEは、家庭での電力使用の状況をスマホでリアルタイムに確認することが可能だ。またエコキュート、太陽光発電(PV)やEV、蓄電池などエネルギー機器と連携し、スマホからの操作や自動制御もでき、電気の利用を最大限効率化できる。

その使い方はさまざま。例えば、エコキュートで指定した時間帯にPVの余剰電力が設定値を超えたら、自動にたき増しし、逆に買電量が設定値をオーバーしたら自動的にたき増しを止める。また、EVや蓄電池の残量を確認し、余剰電力の様子を見て充放電が可能になる。

塩出晴海社長は、大手電力などと協力してDRを行うのは、「まだHEMS活用の初期段階」と話す。視野に入れているのは、電力システム改革の進展により誕生した容量市場、また低圧電源の参入の検討が始まった調整力市場への参加が可能となるようなエネルギーマネージメントのプラットフォーム構築だ。「家庭のエネルギーリソースをつなぎ、火力発電に代わりDRで柔軟な調整力を実現し、クリーンな電力への移行に貢献していきたい」と考えている。