【特集2】さまざまな次世代技術を体験 エネルギーが叶える未来を探る

2025年6月3日

万博会場には、見どころとなるエネルギー技術が多数展示されている。
電力系Youtuberなどとして活動する伊藤菜々が注目の施設を取材した。

エネ業界の人気インフルエンサー伊藤菜々が行く】

いとう・なな 1989年生まれ。上智大学経済学部卒。再エネファンドや新電力の立ち上げを経て独立。ユーチューブチャンネル「電気予報士なな子のおでんき予報」を運営し、電気について楽しく分かりやすく発信中。

大阪・関西万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」です。今回の万博では、エネルギーの立ち位置や未来はどう描かれているのか、チェックしてきました。

東ゲートでは公式キャラクターのミャクミャクがお出迎えしてくれます。東ゲートゾーンには国内のパビリオンが集中しており、大屋根リングの中には海外パビリオンがあります。西ゲートゾーンには「空飛ぶクルマステーション」。駐車場のカーポートの屋根にはペロブスカイト太陽電池が貼られています。会場内は、約100台もの最新のEVバスが運行しており、レベル4(特定条件下においてシステムが全ての運転タスクを実施)の自動運転や走行中ワイヤレス給電が行われています。

会場で使用されるエネルギーにはゼロカーボンや最新技術を採用し、関西電力・姫路第二発電所の水素混焼ガスタービンによる電力も活用されています。

エネルギー関連のパビリオンは、主なものは、電気事業連合会運営の「電力館 可能性のタマゴたち」と、日本ガス協会運営の「ガスパビリオン おばけワンダーランド」ですが、海外パビリオンでもカーボンニュートラルに関する展示があります。例えば、オランダ館では「水と共生する」というテーマで、地球温暖化による水位上昇や水資源に関する展示が見どころです。そのほか、エネルギーに限らず、各国それぞれのデザイン性を凝らしたパビリオンが並びます。大屋根リングからは、会場全体を見渡せます。ワクワクが止まりませんでした。

①電力館・体験エリアのシビレエイ
②ガスパビリオンでの学べる展示

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