【日本原子力発電 村松社長】原子力専業として期待される役割発揮へ一歩ずつ前進
井関 ところで、RFS(リサイクル燃料貯蔵)が運営する青森県むつ市の中間貯蔵施設の操業開始から1年以上経過しました。私も昨年見学に行き、広大な空間にキャスク1体が置かれている様子を目にしました。
村松 今は3体になっています。
井関 そうですか。第2棟の建設も控えていますね。
村松 東電と当社は、昨年夏に青森県およびむつ市に対し中長期的なキャスク搬入の見通しとして、東電と当社で貯蔵容量が4000~4500t程度になると提示しました。その後、昨年末に東電の小早川智明社長、RFSの高橋泰成社長と私が改めて青森県およびむつ市を訪れ、4500tまで見通しが立ったことを説明しました。当初想定した5000tには現時点で達していませんが、この約束は重いものと受け止めており、他社との連携も含め、地域のご理解が得られるよう丁寧に説明していきます。
敦賀・追加調査に着手 「点から面へ」詳細に

井関 敦賀発電所2号機に関しては、設置変更許可の再申請に向けた追加調査計画を昨夏に公表し、9月に着手しました。今回の調査はどの辺りがポイントになりますか。
村松 24年11月に新規制基準に不適合との判断が示されました。その後、外部の専門家と追加調査の検討を行い、さらに調査に万全を期すため、有識者(計画立案に携わっていない専門家)のご意見を踏まえて調査計画の妥当性を詳細に検討するいくつものステップを重ね、調査計画をまとめました。
ポイントの一点目は、審査会合でも一番の論点となった「K断層」の活動性と連続性のさらなる詳細な調査です。当社は、K断層が建屋に向かう途中でなくなっており連続性はないと考えていますが、規制委からは連続していることを否定できていないとの指摘がありましたので、これを徹底的に追跡調査します。
そして二点目は、山中委員長からも指摘のあった建屋周辺などの破砕帯の活動性についての調査です。
具体的には、ボーリングによる破砕部データの「点」での確認に加え、2号機建屋北側に調査坑を掘削し、その壁面や床面など「面」で評価します。2年程度要する大規模な調査となります。2月初めに現場を訪れましたが、現在はボーリング調査の他、調査坑を掘るために必要な立坑掘削工事を行っています。
また、調査を確実に進めるため組織改正も行い、地質・地盤調査の技術的な総括管理や進捗管理を担う専任チームを開発計画室に設置しました。調査の見通しを現時点で申し上げることは難しいですが、地域の皆さまに、丁寧に説明していきます。
井関 そうした中、敦賀3・4号機建設計画の検討状況が気になります。動きはありますか。
村松 革新軽水炉の設計については、三菱重工業が提案する「SRZ―1200」をモデルプラントとし、ATENAと規制庁が実務レベルで協議を重ねています。昨年11月には規制委に協議状況を報告し、議論は着実に進んでいくものと認識しています。これらの進展を踏まえ、当社も敦賀3・4号機の計画を確実に適合・具体化できるよう検討を進めていきます。


