福島事故とコロナ禍の共通課題 「集団無責任」が生む悪循環
2020年7月2日
越智小枝/慈恵会医科大学臨床検査医学講座講師 複合災害時の最大の目標は、直接・間接被害を総合した被害全体の最小化である。そのためには包摂的視野に基づく柔軟な意思決定が必要だ。しかし日本の災害対策においては、しばしば固定課題への「正しい」解決法を求めがちで、過剰な専門家依存をもたらしているように見える。本稿は新型コロナウイルスパンデミックと福島の原子力災害を例に、災害における
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