【特集2】最先端の技術を実証する場 楽しんで体感できる展示が充実
今回の万博は、企業や組織が取り組む最先端テクノロジーの展示が目白押し。次世代エネルギーが叶える未来の世界を一足早く体験できる。
今回の万博のコンセプトは「未来社会の実験場」。研究開発が進む最先端テクノロジーを実証する場として位置付けられている。来場者は社会課題を解決した先に現れる未来を垣間見ることができる。
次世代エネルギー技術を体感する展示は大きな見どころ。エネルギーが持つ、社会をより良く変革する力を改めて感じることができる。

実証実験の見学が可能 注目集まる技術が勢ぞろい
従来不可能だった薄型、軽量、曲面にも設置可能という特長を持つペロブスカイト太陽電池はまさにゲームチェンジャー。今回の万博でも目玉の一つだ。NTT館の屋上や西ゲートのバスターミナルの屋根などは国内最大級の展示規模となる。ガラス型ペロブスカイトやスタッフが着用している発電する服など、その多様な展開にも注目が集まっている。
水素に着目すれば、海事分野の脱炭素化への貢献が期待される2つの船は外せない。日本初の水素燃料電池船「まほろば」と、海上の風力で航行・発電して水素を生産し、貯蔵、運搬する船「ウインドハンター」だ。来場者が船の模型にうちわで風を送るとシミュレーション航海が始まり、背面の大型スクリーンには水素を製造、運搬、供給するまでの様子が映し出される。

関心が深まっている未来の都市ガス・e―メタンについては、メタネーションの実証実験を見学できる。会場から回収した生ごみを発酵させ発生したCO2を利用するほか、直接空気回収(DAC)実証装置などで集めたCO2を利用しメタンを発生させ、会場内に供給している。
電力館では、核融合や水素、ヒートポンプ、デマンドレスポンスなど、未来社会のエネルギーに関する体験型展示を多く採用。子どもも大人も楽しめる。
地図にエネルギー関連で注目の展示をまとめた。会場の回り方を検討する際にはぜひ参考にしてほしい。

