【フォーラムアイ】顧客と事業者の双方にメリット ペーパーレス化で請求コスト削減

2026年5月11日

【ビリングシステム】

ビリングシステムは画期的な料金請求・収納サービス「Billing BOX」の提供を開始した。

スマートフォンに電子メールやSMSで請求通知を送り、Pay決済などが利用できる。

ビリングシステムは決済支援サービスを中心に手掛けるフィンテック企業として2000年に設立。事業者と顧客、銀行や信用金庫、クレジットカード会社など金融機関をITによってつなぐハブ的な役割を担い事業展開する。国内ほぼ全ての金融機関・決済機関と提携しており、これをベースに全国レベルでサービス提供できる点が同社の大きな強みだ。

担当の古賀氏(左)と土手氏

そんなビリングシステムが手掛けるコンビニ払込票支払いアプリ「PayB(ペイビー)」はエネルギー業界において存在感を示している。大手電力や大手ガスをはじめ、地方ガスやLPガスなど多くの事業者が採用しており、スタンダードなアプリになりつつある。

顧客は同アプリに預貯金口座やクレジットカードを登録し、バーコードやQRコード付きの請求書・コンビニ払込票をスマホカメラで読み取るだけ。自宅にいながらにして簡単に支払いを行うことができ、金融機関やコンビニに行く必要がない。

事業者側にとっても、既存のコンビニ払込票を活用できるため、新たな費用や運用負荷が発生することなく支払いチャネルを拡充できる。また、顧客の利便性を高めたことで、料金収納率の向上が見込める。顧客と事業者の双方がメリットを享受できると好評とのことだ。

「PayB」は全国に普及している

電子メールやSMSを活用 スマメ導入でガス業界が注目

同社は、ペイビーを一段階進化させた新サービスとして、「Billing BOX(ビリングボックス)ペーパーレス収納」の提供を開始した。同サービスを導入することによって、顧客の支払いにおける利便性がさらに向上する。従来、郵送で受け取っていたコンビニ払込票に代えて電子メールやSMS(ショートメッセージサービス)で請求通知を受け取り、ペイビーやPay決済(スマホを使ったQR・コード決済サービス)などを利用することで全て手元で決済作業が完了する。もちろん、従来通りコンビニ決済もできるなど、支払いの選択肢は多い。

コンビニ払込票をメールやSMSなどに置き替える

事業者側では、電子メールやSMSに切り替えることで、印刷費や郵送費などのコスト削減を図ることが可能だ。新商品企画・開発室の古賀浩明室長は「特にガス業界では、スマートメーターの導入が進み、顧客宅を回る検針業務を廃止した代わりに、コンビニ払込票などの発送業務が新たに発生している。これをいかに減らすかが課題。その解決に、本サービスの導入を検討する事業者が増えている」と説明する。

スマホを利用することで顧客への請求通知から、受領、決済、消込までをシームレスに実現できる。ペイビーの契約がある事業者は、既存の収納結果の伝送ルートを活用することができるため収納結果の授受に関して、新たに基幹システムを改修することなく利用可能だ。

多くの決済サービスでは、Pay決済の際、支払う金額に対し料率課金で収納手数料がかかる。これに対し、ビリングボックスはコンビニ払込票による収納手数料の単価を適用できるため、取引金額に関わらず手数料を低水準に抑えられる点が大きな訴求ポイントとなっている。

ただ、こうした決済に関するシステムを切り替えて、いきなり定常請求に利用するのは「ハードルが高い」という事業者もいる。「そうした場合、督促や紛失、期限切れの請求書の再発行など、部分的な導入を提案している。顧客から連絡を受けてすぐに請求ができるため、収納率の向上に貢献できる」。同室の土手優太主任はこう強調する。

「Billing BOX」のサービス概要図

都市ガス事業者が採用 電力・水道などにも普及へ

新サービス採用第1号は都市ガス事業者。他の事業者の関心も高いだけに、今後、本格的に導入が進んでいくことになりそうだ。都市ガス業界に限らず、料金回収の課題に直面しているのは電力会社やLPガス会社、水道局も同様。同社としては、利用者が簡単に扱えるスマホを基軸としたサービスがさらに普及拡大していくと見ている。