そこで同社は、データ統合基盤「Cognite Data Fusion」を導入し、偏在するデータの一元管理を進めた。このプラットフォーム上で連携したデータは、機器・計装スペック、図面、運転データ、過去の不具合データ、検査履歴など多岐にわたる。データ統合基盤の整備が進んできた段階で社内に開放し、ビッグデータの組織横断的な活用が始まった。現在もデータは順次連携し、活用範囲が広がっている。
実際、米国では住民の反対を受けてデータセンターの建設計画が中止・遅延する事例が急増しており、その影響は無視できない規模に達している。反対運動の影響は巨大で、2025年3月までの過去2年間で640臆ドル相当のプロジェクトが、また2025年の第2四半期だけで、980億ドル相当のプロジェクト(20件)が阻止・遅延されたという報告がある(Data Center Watch)。このようなデータセンター建設への反対運動は、すでに組織化された社会運動の段階に入りつつあり、全米24州で142の反対グループが存在している(2025年12月時点)。このような反対運動の広がりは、今年の中間選挙に確実に影響を与える政治的な争点になりつつある。
ドイツでも大規模データセンター建設への反対運動が広がり、批判の声は一段と強まっている。ケルンで開催された Microsoft AI ツアーでは、市民運動団体 Campact や環境保護団体 BUND などが抗議活動を主催し、計画に反対する7万9,000筆の署名を提出した。しかし、Microsoft は署名の受け取りを拒否したと報じられた(2025年3月)。これらの団体が指摘する主な問題点は、過度な土地利用、自然環境への悪影響、そして計画プロセスの不透明性である。