【中部電力/オランダの洋上風力発電プロジェクトに直接出資】
中部電力が、海外の洋上風力発電プロジェクトに初めて直接出資する。英蘭シェルと同社出資の蘭エネコが共同で開発しているオランダのプロジェクトに参画する。このほど、同プロジェクトの事業会社から、エネコが保有している株式の一部を取得した。同プロジェクトはオランダ政府が洋上風力海域の事業権入札で、2022年5月に公募したもので、23年5月に落札された。規模は76万kWで26年の運開予定だ。中部電力は、同プロジェクトの事業主体に直接出資することで、洋上風力発電設備の建設初期段階から運営に至るノウハウと生態系の保護に関する知見を蓄積していく。
【沖縄電力/「吉の浦・牧港ガスパイプライン」の供用開始】
沖縄電力が天然ガスの普及拡大を目的に 2021 年度から整備を進めていた「吉の浦・牧港ガスパイプラインが2月に完成し供用を開始した。特定ガス導管事業に供する同社初のガス導管設備として、吉の浦火力発電所(中城村)から北中城村、宜野湾市の西普天間地域を通り、同社本店(浦添市)まで全長約15km を敷設。これまで本島中部で天然ガスを利用するために必要だった、需要家側でのサテライト設備の設置が不要となることから、幅広い需要家に供給できる。将来的には、他エネルギー事業者との連携などで、ルート上に設置している分岐点から、広範囲に供給できるよう努めていく。
【関電不動産開発/渋谷に新たなオフィスビル棟をオープン】
関電不動産開発はこのほど、「関電不動産渋谷ビル」をオープンした。地上12階、地下1階の同ビルはセンサーによる照明・空調の自動制御などとともに、全消費電力に再エネ由来の環境価値を付加した関電エネルギーソリューションの環境価値電力プラン「Kenes Green Supply 」を導入することで、ビル全体のゼロカーボンを実現。
環境認証では、建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)最高ランク 5 つ星の評価を受け、「ZEB Ready」認証を取得している。藤野研一社長は「中規模の同ビルをはじめ、さまざまな物件を手掛けて、2035年度の首都圏資産を4千億円目指す」と語った。
【伊藤忠エネクス/ライフサイクルで燃料油のCO2削減】
伊藤忠エネクスは法人向けに「カーボンニュートラル給油カード」サービスを始めた。車両燃料であるガソリンや軽油の製品ライフサイクルで排出されるCO2をカーボンクレジットで相殺する。民間認証プロバイダー最大手であるVerra社認証のものやJ―クレジットなどを活用する。本サービスはBSIグループジャパンが発行する国際規格に準じている。
【京セラ/半固体型リチウムイオン電池搭載システムを発売】
京セラは、家電製品用の蓄電システム「エネレッツァプラス」を今春から販売する。同製品は世界初の半固体型リチウムイオン蓄電池を内蔵、高い安全性を確保しつつ長寿命を兼ね備える。太陽光パネルや蓄電池、電気自動車、発電機などの外部電力を同製品のパワーコンディショナーを通して自宅内に同時供給できるため、停電時も電気を使用できる。
【北海道電力・三菱商事/水力発電所アライアンス事業の始動】
北海道電力と三菱商事が設立した道南水力発電合同会社は2月1日、水力発電所アライアンス事業における第1号「相沼内発電所」の営業運転を開始した。本事業は北海道電力が道南地域に所有する計5発電所のリプレースなどを実施するもの。リースを受けた道南水力発電が既存設備の有効活用を図った上で、リプレース工事を行い、その後の発電事業も手掛ける。