【マーケット情報/5月31日】欧米下落もドバイ上昇、方向感欠く

2024年6月3日

【アーガスメディア=週刊原油概況】

先週の原油価格は、米国原油を代表するWTI先物、および北海原油の指標となるブレント先物が小幅下落。他方、中東原油を代表するドバイ現物は小幅上昇。強弱材料が混在し、方向感を欠く値動きとなった。

米国の週間ガソリン在庫は増加し、3月22日の週以来の最高を記録。輸入が輸出を上回ったほか、国内需要が後退した。軽油在庫も、過去3か月で最高となった。また、ジェット燃料在庫も過去約7か月で最高。生産増加が、過去5か月で最高となった需要を上回った。これら石油製品在庫の増加が、原油価格に対する下方圧力となった。ただ、原油在庫は、製油所における原油処理量の増加を受けて、減少している。

一方で、供給減少の見通しは、価格に対する強材料として働いた。英国のバザード油田が計画外停止。詳細は非開示だが、供給減少が見込まれている。加えて、イエメンを拠点とする武装集団フーシは紅海にて、28日に対艦弾道ミサイルを発射。中東地域の治安悪化、それにともなう供給不安が一段と強まった。

さらに、市場参加者は、OPECプラスが協調減産を6月以降に延長すると予測。実際、OPECプラスは6月2日の会合で、一部加盟国による自主的減産を含む現行の協調減産すべてを、来年まで継続することで合意した。


【5月31日現在の原油相場(原油価格($/bl))】

WTI先物(NYMEX)=76.99ドル(前週比0.73ドル安)、ブレント先物(ICE)=81.62ドル(前週比0.50ドル安)、オマーン先物(DME)=82.08ドル(前週比0.34ドル安)、ドバイ現物(Argus)=82.89ドル(前週比0.45ドル高)