【SNS世論】高市氏、河野氏、小泉氏―政治家から学ぶ賢いSNSの使い方
SNSは今では社会活動で必須のアイテムだ。政治家も当然その力を活用する。高市早苗首相、河野太郎衆議院議員、小泉進次郎防衛大臣のSNSの活用法を紹介し、その巧拙を考えてみたい。3人はSNSでエネルギー問題について積極的に言及してきた。現状をまとめるとSNSを守りに使った高市氏、成功が失敗の原因になった河野氏、活用で飛躍をする小泉氏という感想を筆者は持っている。

◆守りで使う高市首相
高市早苗首相のSNSのXフォロワーは7月末で約294万人。Xの日本語版の人気を反映して各国首脳の中でも多い。主に自分で書き込んでいる。
内容は業務の紹介が中心で面白くない。ただし時々本音が見られる。7月20日には休みを取ったが、首相就任以来、「(公邸で)分厚い資料を早朝から深夜まで読み続け」「睡眠時間は1日0-3時間」「ようやく眠れる」などとつぶやいたことで、一国のリーダーとしての判断力や資質を問う声がネット上にあふれかえり、炎上した。
高市首相は首相になってから、中傷動画作成指示の疑惑など週刊誌報道を追及する野党やメディアに振り回された。スキャンダルとしては、かなりあやふやな面のある話だ。高市氏は、その弁明をまず、さまざまなSNSで発信し、その後に国会答弁をすることが多かった。自らの言葉で先に語り、その後の批判を和らげようとしているかのようだ。しかも、記者会見は頻度が少なく、久しぶりに開かれた「皇室典範改正の法案成立等についての会見」も記者からの質問がわずか2問で終わってしまった。この方法は、メディアや野党の批判を受けている。
高市政権が発足して約9ヶ月となる。無党派層の支持は減少したが、自民党の支持層、特に「岩盤保守層」と言われる人々は支持を続ける。そうした支持者は「弁明した」という事実があれば、批判はしない。そうした「アリバイ作り」のために、高市氏はSNSで説明をしたようだ。守りの一手段としてSNSを使っている感じを受ける。
高市氏は首相就任前にエネルギー安全保障、また原子力の新技術、特に核融合炉についてSNSに頻繁に言及していた。しかし就任後に、それらの話題を書き込まなくなった。首相としての仕事で関心が減った、そしてSNSの活用方法を変えたためなら残念だ。
1 2


