【コラム/9月25日】2024年度第2四半期までを振返って
4.各種市場の動向
既に運用されている市場についても入札が行われ、取引結果が公表されている
・追加入札(25年度実需給分)の実施:容量市場
・次回入札の準備:容量市場、長期脱炭素電源オークション
・運用状況監視・見直し:需給調整市場
・定期的な入札の実施:FIP太陽光、ベースロード市場、非化石価値取引市場
最後に
ここまで2024年度第2四半期の状況を振り返ってきた。ざっと内容を整理した。依然として多くのテーマが、複数の審議会等で議論、審議され、実装された制度については、その状況確認と必要に応じた見直しが同時並行的に行われている。
幅広くある個々の制度設計ももちろん重要だが、これだけ多岐にわたる項目を、日本としての戦略として、いかに全体最適に設計し、実装・運用していけるかが鍵となる。エネルギー政策とは異なるが、例えば、筆者の好きなアイドルであれば、乃木坂46のようなグループでもシングル曲で選ばれた選抜、さらにその中のセンターが注目される傾向にあるが、一方で、それを支えるアンダーメンバーを含む他のメンバー存在があってこそグループとしての一体感や力を発揮する等、個性をいかに集合体としてまとめていくかは、社会・経済・文化・スポーツ等、多くの分野での共通事項であると考えており、今般のエネルギー政策でも、再エネと原子力の二項対立をなくすことが言われているが、そうした主観から脱した取りまとめがなされることを期待したい。
さらに、年内にドラフト、年度内には正式な取りまとめ・公表といったスピードで議論・決定していかないといけないが、短絡的に拙速な議論とならないよう、丁寧な議論が求められる。
【プロフィール】1999年東京電力入社。オンサイト発電サービス会社に出向、事業立ち上げ期から撤退まで経験。出向後は同社事業開発部にて新事業会社や投資先管理、新規事業開発支援等に従事。その後、丸紅でメガソーラーの開発・運営、風力発電のための送配電網整備実証を、ソフトバンクで電力小売事業における電源調達・卸売や制度調査等を行い、2019年1月より現職。現在は、企業の脱炭素化・エネルギー利用に関するコンサルティングや新電力向けの制度情報配信サービス(制度Tracker)、動画配信(エネinチャンネル)を手掛けている。


