〈メディア人編〉大手A紙・大手B紙・大手C紙
小泉農相のコメ対応が連日報じられ政権支持率にも変化が。気になる参院選への影響は!?
―5月21日に小泉進次郎氏が農林水産相に就任。備蓄米放出の手法を大転換し、連日大きく報じられている。
A紙 初めに打診されたのは斎藤健氏だというし、入札から随意契約への変更は、小泉農相就任前から小野寺五典・自民政調会長が主張していた。小泉氏ありきではなく、江藤拓前農相が続投でも随契に変更したはずだ。とはいえ、小泉氏は悪魔的な能力で自らの手柄のように見せた。各紙・各局も視聴率やプレビュー数が稼げるのであえて乗っている。共犯だ。
B紙 進次郎劇場を取り上げすぎだ。本質論ではなく、視察などに記者を引き連れていくパフォーマンスは環境相時代と全く同じ。成長が感じられない。また農相就任翌日、長野でコメの価格が5㎏2000円台に下がったことを自らの手腕のようにアピールしたが、JA関係者が怒っていた。メディアは、ここまで短期間で急騰した原因の究明こそ主眼に置くべきだ。
C紙 新聞はそれほどでもないが、テレビ的には絵が取れ不快感もないから、あれだけ取り上げたくなるのだろう。また、昨年の総裁選の時より発言が慎重なようにも見える。ポスト石破とまではいかないが、首相候補としてたびたび注目を集める星の下に生まれたとは言える。
A紙 総裁選後に心を入れ替えたと評価する声も一瞬出たが、本質は変わらず。一方、野村哲郎元農相の苦言は正論だけど、小泉氏を上げるだけだった。
また、コメの安定供給に向けた閣僚会議を設置。ここではコメだけ議論するようだが、一次・二次産業全体を見て議論しないと政策がゆがむ。でも役所で絵を描ける人や、この分野の大家も見当たらない。いずれにせよ自民の農水族が仕事をしてこなかったことは明白だ。
―緊急的対応とはいえ価格誘導するような手法は燃料油補助金に通じるように思える。
A紙 食糧管理法を廃止し、市場原理を導入した結果、米価高騰に機動的な対応ができなくなったという点では、むしろ電力・ガス自由化を思い起こさせる。
B紙 今回、「緊急時は随契やむなし」という前例をつくってしまった。そしてコメの転売規制はやりすぎだ。緊急措置なら何でもありなのか。経済活動の自由を阻害しており、今が戦時中かと錯覚するよ。
―統制経済の世界に入りつつあり、気持ちの悪い展開だ。





