【LPガス大変革時代に挑む】エネルギー事業好調で売上高が過去最高 笑顔で業績を伸ばす
―スタートアップ企業への出資にも積極的ですね。
小栗 有望な出資先を見つけるため、スタートアップ推進部を新設し、情報収集を行っています。昨年2月、LPガスの可能性を広げる分野の投資先として、高圧ガス容器を開発するAtomis(アトミス)に出資しました。昨年ノーベル化学賞を受賞した京都大学の北川進特別教授の研究が基盤で、ガスを吸着する多孔性の金属有機構造体(MOF)という新素材により高圧ガスボンベを大幅に小型化することを目指しています。インドネシアで実証を行い、国内でも認証取得を目指しています。当社の工業用ガス事業との関連も期待しているところです。
―海外事業の現況と今後の展望をお聞かせください。
小栗 ベトナム・ダナンとホーチミンでLPガスの小売りを展開しています。40~50年前の日本のような市場で、保安の教育を重ねながら普及拡大を目指しているところです。23年度はフィリピンで水力発電事業を手掛けるREDC社に20%の出資を行い、24年度はインドネシアでITサービスなどを展開するSisnet社と合弁会社「TOKAICOM Mitra Indonesia」を設立し、クラウド事業を展開しています。単なる販売数量の拡大だけでなく、安全・安心なエネルギー供給体制の構築やサービス品質の向上を通じて、海外でも企業価値を高めていきたいと考えています。

明るい企業風土づくり 業績などに好影響
―最後に、今後10年に向けて社員へのメッセージをお願いします。
小栗 一昨年、「私たちは、自由な発想とチャレンジで、暮らしに、社会に、笑顔を広げていきます。」というコーポレートメッセージを定めました。社長就任からの3年間は、上司に意見が言える明るい企業風土づくりに取り組み、一対一の面談や360度評価、内定者全員との面談を続けてきました。給与も3年連続で引き上げています。おかげさまで「明るい会社」と評価され、今年も約140人の新入社員が入社しました。
企業は「業績が良いから笑顔が増える」のではなく「笑顔で営業するから業績が上がる」のです。従業員一同、笑顔で仕事に取り組むことを心がけ、さらなる成長を目指していきたいと思います。


