ポストFITを巡る課題解決に向けて残された時間は少ない。
資源エネルギー庁は主力電源化に向けてさまざまな観点から施策を進めている。
2012~16年頃にFIT認定を受け調達価格が比較的高い事業用太陽光は30GW弱存在する。買い取り終了後にこうした電源の多くが脱落すると安定供給に影響を及ぼしかねず、政府はさまざまな施策を実施する。
基本方針として24年に主力電源化アクションプランを策定。その柱の一つ、責任ある事業者への案件集約に向け創設した長期安定適格太陽光発電事業者制度について新エネルギー課の担当者は、「メガソーラー問題に注目が集まる中昨年、要件をよく確認し3社の認定に至った。ゆくゆくは数十社を目指す」と説明する。もう一つの柱がFIPのさらなる活用による再エネの電力市場への統合だ。ただ、25年3月末時点のFIP件数は1900件弱、出力ベースで3.7%程度。「蓄電池の活用に関する条件整理や、蓄電池の導入補助、バランシングコストへの支援を手厚くするなどし、当面は25%を目指す」という。
規制強化も同時並行で さらなる検討を継続
サイバーセキュリティ対策では、グリッドコードの改定でJC―STAR1取得製品の要件化を検討中だ。「特定の国を念頭に置いた措置ではないが、電力の安定供給にサイバー対策の強化は欠かせない。基本は新設が対象だが、既設の入れ替え時に適用するかどうかなど、事業者の声も聞きながら引き続き検討していく」(電力基盤整備課)としている。
出力制御対策では、23年末にパッケージを示し、①需要家の行動変容や再エネ利用の促進、②供給面では再エネが優先的に活用される仕組みの措置、③系統増強―と総合的に対応を進める。「軽負荷期の抑制量の低減に向けた取り組みが重要。事業者側での蓄電池併設やFIPへの移行が進めば、一定程度発電事業者側のリスク回避も可能となる」(省新部制度審議室)との考えだ。
そして昨年は、不適切事案へのさらなる規制強化に向けた省庁横断での議論、さらには関係閣僚会議を実施。法的規制や地域連携の強化、地域共生型への支援重点化を柱とするメガソーラー対策パッケージを取りまとめた。省庁間や自治体と連携し、依然残る不適切事案への対応を強化していく方針だ。
コスト競争力があり長期安定的に発電を継続する再エネを増やすべく、主力電源化アクションプランの先の政策についても引き続き検討していく。












