都市ガスのカーボンニュートラル(CN)に向けて、全国各地の事業者が研究開発を進めている中、東邦ガスは2020年10月、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業「ムーンショット型研究開発事業」において、名古屋大学らとともに大気中のCO2を直接回収する「DAC(Direct Air Capture)」の研究を開始した。LNGの未利用冷熱を使った「Cryo-DAC」の研究開発は、世界でも類を見ない取り組みだ。
藤原 社長就任後の3月10日に発表した中期経営計画「Creating Value for a Sustainable Future」の初年度がいよいよスタートし、身の引き締まる思いです。厳しい事業環境において大変な重責ですが、自らがフットワーク良く動いて率先励行し、さまざまな経営課題に全身全霊で取り組んでいきます。
藤原 今回の中期計画には、「Creating Value for a Sustainable Future」というタイトルを付けました。未来において解決したい社会課題として、「低・脱炭素社会の実現」「Newノーマルに対応した暮らしとビジネスの実現」「お客さまと社会のレジリエンス向上」―の三つを「ミライ価値」と定め、私たちのソリューション・イノベーションにおける強みと、ステークホルダーの強みを組み合わせることで課題解決の実現を目指し、その成果を分かち合っていきたいという想いを込めました。