10月27日の衆院選での自公連立政権の過半数割れは、今後のエネルギー・環境政策にどのような影響を及ぼすであろうか。エネルギー・環境政策は、脱炭素化と経済の両立という困難な課題に対応するため、政官民の多くの関係者がそれぞれの立場で関与している。その中で政権与党においてエネルギー・環境政策に携わる議員は、政策決定について役割を果たしてきた。今回は、政策遂行に関わってきた政権与党の議員の今回選挙での当落を(それが政権構造の変容の中でどれだけ影響を及ぼすかは不透明であるが)見ておきたい。

◆エネルギー環境政策に関わる議員
まずエネルギー・環境政策遂行に関わってきた議員にはどのような人たちがいるか、メディアの取り上げた例で見てみたい。電気新聞は衆院選告示前に「自民党議員に聞く エネ政策の論点」という短いシリーズを掲載した。エネルギー政策、原発政策に深く関係してきた議員の苦戦状況が見てとれる。
◎電気新聞〈自民党議員に聞く エネ政策の論点〉
今回総選挙の結果
10月7日
山際大志郎衆議院 比例復活(南関東)神奈川18区 元経産副大臣
石川昭政衆議院 落選 茨城5区 元経産大臣政務官
10月8日
鈴木淳司衆議院 落選 愛知7区 元法相、経産副大臣、自民党原子力規制に関する特別委委員長
細田健一衆議院 落選 新潟2区 元経産副大臣
10月9日
津島淳衆議院 小選挙区当選(青森1区)
鬼木誠衆議院 比例復活(九州) 福岡2区 元環境大臣政務官
エネルギーフォーラム誌では、長年にわたり毎月「政界官界」というコーナーで、国会議員、地方自治体首長などのインタビュー記事を掲載している。最近2年ほどのインタビュー登場者を紹介しておく。登場者は、幅広く関係者を紹介する同誌の方向性が見てとれるもので、国会議員の中には、国民民主党の比例区選出労組系議員も含まれている。なお、長年にわたりエネルギー・環境政策に関わってきた(今回の選挙で苦戦を強いられたケースも少なくない)ベテラン議員はこれより以前に登場していると理解していただけばよい。また、エネルギーフォーラム誌では、この「政界官界」コーナーとは別に、毎月福島伸享衆議院議員(小選挙区茨城1区、無所属・有志の会 経産省出身)が「永田町便り」を執筆している。
◎最近のエネルギーフォーラム「政界官界」登場者(肩書は当時)
2022年
8月号 長崎幸太郎山梨県知事
9月号 和田篤也環境省事務次官
10月号 中野洋昌公明党衆議院議員 兵庫8区(→今回小選挙区当選 第2次石破内閣国土交通相)
11月号 柳本顕自民党衆議院議員 比例近畿ブロック(→今回不出馬)
12月号 小林一大自民党参議院議員 新潟選挙区(22年)(→第2次石破内閣防衛大臣政務官)
23年
1月号
岩田和親自民党衆議院議員 佐賀1区(→今回比例復活・九州、今回経産副大臣退任)
2月号 竹詰仁国民民主党参議院議員 比例(22年)
3月号 関芳弘自民党衆議院議員 兵庫3区(→今回小選挙区当選)
4月号 穂坂泰自民党衆議院議員 埼玉4区(→今回小選挙区当選、第2次石破内閣デジタル副大臣)
5月号 田野瀬太道自民党衆議院議員 奈良3区(→今回小選挙区当選)
6月号 西野太亮自民党衆議院議員 熊本2区(→今回小選挙区当選、第2次石破内閣内閣府大臣政務官)
7月号 磯崎哲史国民民主党参議院議員 比例(19年)
8月号 平山佐知子参議院議員 無所属 静岡選挙区(19年)
9月号 仁科喜世志静岡県函南町長
10月号 源馬謙太郎立憲民主党衆議院議員 静岡8区(→今回小選挙区当選)
11月号 大岡敏孝自民党衆議院議員 滋賀1区(→今回比例復活・近畿)
12月号 鬼木誠自民党衆議院議員 福岡2区(→今回比例復活・九州)
24年
1月号 山田修茨城県東海村長
2月号 米澤光治福井県敦賀市長
3月号 須田善明宮城県女川町長
4月号 浜野喜史国民民主党参議院議員 比例(19年)
5月号 難波喬司静岡市長
6月号 平岡清司奈良県五條市長
7月号 上定昭仁島根県松江市長
8月号 鷲尾英一郎自民党衆議院議員 新潟4区(→今回落選)
9月号 山本知也青森県むつ市長
10月号 重徳和彦立憲民主党衆議院議員 愛知12区(→今回小選挙区当選)
11月号 青山繁晴自民党参議院議員 比例(22年)














